サクラのためなら
動物病院の診療台であんなに奇麗だったグリーンの瞳がサーッと曇ってしまった。
それが猫のサクラが旅立った瞬間でした。
サクラが我が家にやって来たのは15年前。
二人の息子たちがまだ小学生の時でした。
ずっと犬を飼ってはいましたが、子供たちにとり初めての子猫は犬以上の存在だったに違いありません。
最初の予定では外で飼うはずが、いざ来てみたらなんとも高価そうな猫じゃありませんか。
サクラを頂いた元の飼い主さんからも、家の中で飼ってあげてくださいとのこと。
やむを得ない、家の中か・・・
この時からサクラとの共同生活が始まりました。
サクラが10歳になるころ。
強く反対し続けていたのですが、私の意見などが通るはずもなく・・・
ひとりではサクラが寂しいからともう一匹、猫を飼うことになります。
それが白い三毛猫の小麦です。
「かわいい子が産まれたよ」とご近所の奥さんがエプロンのポケットから取り出したのが初対面。
初老を迎えたサクラと子猫の小麦は何もかもが対照的でした。
割と素っ気ないサクラと、人懐こく甘えん坊の小麦・・・
長毛種で派手目なサクラと、庶民派の小麦・・・
おちょぼ口で上品なさくらと、だみ声で元気のいい小麦・・・
サクラの遊び相手として、サクラに似た感じの猫を欲しがっていた家族も徐々にコム(小麦の愛称)の虜になっていきました。
おとなしい老猫に代わって、若きコムが我が家の中心になるのにそれほど時間は必要ありませんでした。
子供たちが高校を卒業して家を出てからも、病気ひとつしたことがないサクラはまだまだ元気。
少なくとも20歳までは大丈夫って、何の心配もしていませんでした。
それが急に逝ってしまった。
なかなか帰って来ない子供たちも、その日の夜に駆け付けてくれました。
サクラが好きだったパンとシーバ、トウモロコシを供え、最後に改めてサクラを抱いてお別れをしました。
サクラは我が家に来て幸せだったと思います。
どんなに小麦が可愛くても、二人の息子にとって物心ついて初めての宝物はサクラ・・・
サクラとはいつも一緒。
スマホの待ち受けもサクラです。
それが猫のサクラが旅立った瞬間でした。
サクラが我が家にやって来たのは15年前。
二人の息子たちがまだ小学生の時でした。
ずっと犬を飼ってはいましたが、子供たちにとり初めての子猫は犬以上の存在だったに違いありません。
最初の予定では外で飼うはずが、いざ来てみたらなんとも高価そうな猫じゃありませんか。
サクラを頂いた元の飼い主さんからも、家の中で飼ってあげてくださいとのこと。
やむを得ない、家の中か・・・
この時からサクラとの共同生活が始まりました。
サクラが10歳になるころ。
強く反対し続けていたのですが、私の意見などが通るはずもなく・・・
ひとりではサクラが寂しいからともう一匹、猫を飼うことになります。
それが白い三毛猫の小麦です。
「かわいい子が産まれたよ」とご近所の奥さんがエプロンのポケットから取り出したのが初対面。
初老を迎えたサクラと子猫の小麦は何もかもが対照的でした。
割と素っ気ないサクラと、人懐こく甘えん坊の小麦・・・
長毛種で派手目なサクラと、庶民派の小麦・・・
おちょぼ口で上品なさくらと、だみ声で元気のいい小麦・・・
サクラの遊び相手として、サクラに似た感じの猫を欲しがっていた家族も徐々にコム(小麦の愛称)の虜になっていきました。
おとなしい老猫に代わって、若きコムが我が家の中心になるのにそれほど時間は必要ありませんでした。
子供たちが高校を卒業して家を出てからも、病気ひとつしたことがないサクラはまだまだ元気。
少なくとも20歳までは大丈夫って、何の心配もしていませんでした。
それが急に逝ってしまった。
なかなか帰って来ない子供たちも、その日の夜に駆け付けてくれました。
サクラが好きだったパンとシーバ、トウモロコシを供え、最後に改めてサクラを抱いてお別れをしました。
サクラは我が家に来て幸せだったと思います。
どんなに小麦が可愛くても、二人の息子にとって物心ついて初めての宝物はサクラ・・・
サクラとはいつも一緒。
スマホの待ち受けもサクラです。
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